洗口液について-4
2023.02.10
こんにちは。
今日はフッ化物洗口についてです。
いろいろと物議をかもしているフッ化物洗口ですが、論文的には、う蝕予防効果があることが証明されています。
北九州市では、市が主導して令和5年度の2学期より、すべての小学校でフッ化物洗口が実施される運びとなりました。
そこで、皆さんが気にされるであろうフッ化物洗口に対するQ&Aを載せておこうと思います。
Q1. 子供がふざけたりして、誤って飲み込んでも大丈夫か?
A1. コップ1杯に9mgのフッ化物が入っているため、体重20kgで11杯以上、30kgで17杯以上飲まない限り、中毒量には達しません
Q2. それでも誤って大量に飲んだ場合は?
A2. 5mg/kg未満では、経過観察で大丈夫です。それ以上に飲み込んだ場合は医師の診察が必要となります。
Q3. 口の中に残ったフッ化物の危険性は?
A3. 洗口液の10~15%が残存すると推測されますが、お茶1杯に含まれる量と同程度です。
Q4. フッ化物洗口が禁忌となる病気や、アレルギーはあるのか?
A4. ありません。
Q5. フッ化物洗口で事故が起こったことはないのか?
A5. 1970年にはじまり、50年以上経過しましたが、健康被害などの報告はありません。
Q6. フッ化物配合歯磨剤など他のフッ化物と併用しても大丈夫なのか?
A6. 日本で認められているものをすべて併用しても過剰摂取になることはありません。
Q7. 矯正の装置や金属の詰め物への影響はないのか?
A7. 金属が腐食することはないので、影響はありません。
Q8. どのくらい効果があるのか?
A8. 4歳から中学校卒業までの継続実施で平均50~80%の虫歯予防効果があることが報告されています。
Q9. フッ化物洗口後はどのくらいうがい、飲食を控えるべきなのか?
A9. フッ化物がエナメル質に十分作用するには30分くらいかかるため、30分はうがい、飲食を控えてください。