こんにちは。
今回は近年クローズアップされてきたオーラルフレイルについてです。
そもそもフレイル(虚弱)とは、高齢になって心身の活力が低下した状態をいいます。筋力などの身体機能が低下より先に、社会参加など他者との交流が減ったり、口の機能が衰えることから始まります。
その口の機能が衰えることをオーラルフレイルというわけです。
オーラルフレイルとは、口に関するささいな衰えが軽視されないように、口の機能低下、食べる機能の障害、さらには、心身の機能低下までつながる負の連鎖に警鐘を鳴らした概念です。
物が噛めないことで柔らかいものを食べるようになり、柔らかいものを食べるようになることで噛む機能が低下し、噛む機能が低下するからさらに物が噛めなくなる。この負の連鎖を繰り返すうちに口腔機能が低下し、それがひいては心身機能の低下につながっていくわけです。
オーラルフレイル予防のために大切なのは、
1. 掛かりつけの歯医者を持つ
2. 口のささいな衰えに気を付ける
3. バランスの取れた食事をする
ことです。
1. については説明するまでもないと思います。掛かりつけの歯医者があれば、定期的にお口の健康をチェックしてもらえるわけですから、オーラルフレイルになる可能性はぐっと低くなります。
2. に関してですが、簡単な8項目のチェックで気づくことができます。
①半年前と比べて、堅いものが食べにくくなった。(はい 2, いいえ 0)
②お茶や汁物でむせることがある。(はい 2, いいえ 0)
③入れ歯を入れている。(はい 2, いいえ 0)
④口の乾きが気になる。(はい 1, いいえ 0)
⑤半年前と比べて外出が少なくなった。(はい 1, いいえ 0)
⑥さきイカ・たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる。(はい 0, いいえ 1)
⑦1日に2回以上、歯を磨く。(はい 0, いいえ 1)
⑧1年に1回以上、歯医者に行く。(はい 0, いいえ 1)
これらの8項目をチェックして、()内の点数が3点以上でオーラルフレイルの危険あり、4点以上でオーラルフレイルの危険性が高い、と判断できます。
3. に関しては、これは何もお口の中に限ったことではありません。お口も全身の一部である以上、バランスの取れた食事がお口の健康につながるのは当然と言えます。
オーラルフレイルはいわば、寝たきりの入り口でもあります。
5年ほど前から、50歳以上の方であれば、保険診療でもオーラルフレイルの検査と治療ができるようになっています。
ご来院をお待ちしております。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午前:9:00~12:30
午後:14:30~18:30
△:9:00~12:30(月2回)
※木曜は、月の初めと終わりの週のみ診療しています。
休診日:木曜・日曜
※月の初めと終わりの週以外の木曜は休診です。